第11回テアトロ新人戯曲賞ノミネート、
第1回AAF戯曲賞佳作受賞作品




1999年8月上演

作:しゅう史奈
演出:小松幸作

イラスト:草間めぐみ


於:
下北沢「劇」小劇場
チラシ
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雨が好き

うそやろ?

うそとちゃう

ほんま?

うそ

ほんまにうそ?

ほんまはうそのことやろ?


ほんまはほんま

寂しいなぁ

どっちの意味や?


さぁどっちやろ…

亡き父の残した古びた下宿に住む兄弟純一とさき、
ある雨の日見知らぬ男女が訪ねて来た時から
二人の平凡な日常が少しずつ変わっていく。

10年ぶりに現われた長兄壮一、下宿人ユキヒコと水野、
近所の美容室で働く典子…

さまざまな人とのかかわりを通して彼らは
本当の自分を見つめはじめる。

こぼれ落ちる砂が時を刻む砂時計、
光の影で時を知らせる日時計、
降り続く雨は二人に
どんな時を残していくのだろう…。

 

「幸作の会」から「海市(Kaishi)−工房」へ…

今回公演より集団名を「幸作の会」から「海市(Kaishi)−工房」と改めました。

広辞苑をひくと、“海市とは蜃気楼の意味”そして“蜃気楼とは下層大気の温度差などのために空気の密度に急激な差が生じて光が異常屈折をし、遠くのオアシスが砂漠の上に見えたり、船などが海上に浮き上がって見える現象”となっています。

どこまでも広がる海、人間が集まり、生活があって、そして祭りを興す都市のイメージと、劇空間でのみおこる世界に、どこか幻のような不安定さと、だからこその夢を持ち続けたいという思いをこめて「海市(Kaishi)−工房」と名付けました。常に時代の風を感じながら、さりげない会話の中にドキっとするような真実を描いていくつもりです。
 

●「あめ時計」はまとまりのよい、そして尾崎翠の「第七官界彷徨」を思い起こさせる完成度の高い作品だ。いってみれば大坂弁を使った静かな演劇といったところ。おそらく受賞作品がなければこれが受賞作品だったろう(村上健氏)
●父の死後、兄弟の生活状況がそれとなく変わっていく筋運びも自然で、関西弁が人物に溶け込んで実在感を与え、全体の完成度も大きいのは「あめ時計」だというのが選者たちの共通認識であった(斉藤偕子氏)
●大坂弁が巧みに使われていて、風俗劇的な描写の中で別れていく家族の姿が叙情的に描かれている。この叙情味が棄てがたい(渡辺保氏)

小松幸作
井上麻美
中岡耕
藤原美紀
永井博章
境ゆう子
佐藤徹
矢沢よう
森山静香
杉原敏行

美術/吉野章弘
照明/村上秀樹
音響/熊野大輔(with Friends)
音響オペレーター/井上直裕
宣伝美術/草間めぐみ
舞台監督/則岡正昭
制作/海市(Kaishi)−工房制作部
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