第20回公演


2010年10月上演

作 :しゅう史奈
演出:小松幸作

於:下北沢「劇」小劇場
チラシ チラシ
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小さな背中を追いかけた 雪道を南へまっすぐ急いだ 気づけば 深い森の中だった

炎の記憶を残した部屋に 引き寄せられるように集まった人々 私たちの人生を弄ぶのは誰なのか? 時が流れ 事件はとうに風化したはずなのに

秘密の森 灰色の海 夢と祈り・・・
この世の混沌を描き続ける しゅう史奈新作
人間の怖さとやさしさを閉じ込める 海市の世界

柳沢麻杜花
萩原萠(劇団新人会)
伊藤優介(劇団俳優座)
荒巻まりの
鈴木達也
ながえき未和
鶴岡悦子
鈴木絵里香
杉山さや香
玉木彩乃
西田梨枝子
小松幸作
前田昌明(劇団新人会)
美術/吉野章弘
照明/村上秀樹(回転OZORA)
照明オペレーター/柳本友紀
音響/熊野大輔
宣伝美術/伊勢幸央
舞台監督/後藤伸太郎
制作/翠-sui-&海市(Kaishi)−工房制作部
森へ
しゅう史奈


 子供の頃、大好きな絵本がありました。男の子が、おもちゃのラッパを持って森へ出かけるお話です。ゾウにキリン、ウサギやリスたちと行進し、かくれんぼしたり、腕比べに参加したりするのですが、最後は必ずお父さんが迎えに来るのです。男の子はお父さんと手を繋ぎ「またくるからね」と森を出て行きます。

海市工房の公演も20回を迎えました。
舞台を創る時ほど、人生について考える時はありません。
何のために生まれて来たのか
どこに向かって歩いていくのか
人と繋がりあうとはどういうことなのか
時にはいつかの森へ逃げ込んでしまいたくもなります。
おもちゃのラッパを吹かなくても、彼らは私をみつけてくれるでしょうか。
迷ってしまった私を、誰か迎えに来てくれるでしょうか。

ずっと昔、私達は皆、母親と一つの身体の中で繋がっていました。どんな運命が待ち受けているにせよ、独りぼっちで生まれきてた人はいないのです。
誰もが持っている自分だけの森・・・そこで起きたことを報告したり、手を繋いで帰る大切な人を思い出すために、この作品を書きました。

ご挨拶
小松幸作


親しい人に届いた一通の死亡通知書が、作品づくりの発端でした。
身内の誰にも知らせれなかった数十年の空白に、ドラマより数奇な人間の運命を感じました。
無性に人恋しく、誰かと話したくなった、その気持ちを作品に出来たらと思いました。
自分自身のルーツや、人生について、考える年齢になったことも関係あるかもしれません。

20回目となる今回の公演は、”語り合う”という事をテーマに取り組んで来ました。
家族と、恋人と、そして初めて会った人と、今日、そこで、共有する一瞬の大切さ・・・
”劇場には人生がある”と誰かが言っていました。
森に迷いこんで来た様々な人間たちの人生を感じて頂けたら幸いです。


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