既存の作品をモチーフに、現代を投影して描く試み


海市−工房 実験室1


2011年10月上演

脚本:しゅう史奈
演出:小松幸作


原案
連弾:
テネシー・ウィリアムズ
「ガラスの動物園」

白い砂音:
ベス・ヘンリー
「心で犯す罪」


於:下北沢「劇」小劇場

チラシ チラシ
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「本当に花火やってたの?」
「やってたさ。ずっと遠く、どこかの川べりで」
「綺麗だった?」
「綺麗だったよ。涙が出るくらい」

ささやかな生活を懸命に守ろうとする姉と、極度に内気な妹。
二人の奏でる拙いメロディを逃れ、自由を求めた弟が吐露する“追憶”の物語。
(連弾)


芙美子
「幸せ?私は幸せになんかならないよ!」 
香苗
「あんたに男がいないのは、私のせいじゃないわ」
優美
「今度こそあいつに殺されるって思ったの」


病気の祖父の面倒を看る長女の元に、二人の妹が帰って来た。
次女は歌手の夢に破れ、三女は夫を階段から突き落とした犯罪者として・・・。
(白い砂音)

 

鈴木達也
ながえき未和
柳沢麻杜花
鶴岡悦子

田村剛
富永あき
青木花
重城希美
兒丸祐依
大杖義博
美術/吉野章弘
照明/村上秀樹(回転OZORA)
照明オペレーター/森規幸
音響/熊野大輔
音響オペレーター/益川幸子
宣伝美術/伊勢幸央
舞台監督/伊藤智史
制作/翠-sui-&海市(Kaishi)−工房制作部
大切なあなたに
しゅう史奈


 神戸出身の私が震災にまつわる「天使の梯子」という芝居を書いたのは8年前の事です。パンフレットにこう書きました。
 ”震災後8年を迎えた今考える、街、家、家族、そして大切な誰かのこと”
あれからさらに8年を経た年に、私たちの国に街に再び自然が猛威を振るうなんて誰に想像できたでしょう。

 演劇に何が出来るのか?
大それた答えは用意出来ませんが、芝居の楽しさを感じて貰える大好きな二本を借り、私なりの気持ちを届けます。

 私にも「ガラスの動物園」の内気なローラに自分を投影したり、映画「ロンリーハート」の華やかなハリウッド女優に憧れを抱いた時代がありました。
あの頃は早く飛び立ちたくて、遥かな東京ばかり夢見ていたのに、創作をするようになった私から溢れ出たのは故郷の言葉、家族、街、人々の姿でした。

 ”芝居”が人の心を輝かせると信じて、ワクワクしながら稽古場に通った日々を忘れたくありません。
今ここにいる私も、あなたも、一人じゃない、そんな心を込めた実験です。

ご挨拶
小松幸作


3月11日、新宿の都心に溢れた黒い群れ。
私も、葬列のようにひたすら凍える道を歩いた群れの中の一人でした。
あれ以来、一体自分には何が出来るのかと考え続けてきました。
世の中はめまぐるしく変化していきます。
東京には何事もなかったような日常が戻り、テレビでは似たような笑顔が繰り返し映し出される日々。けれども、多くの心の傷は未だ癒えることがないでしょう。
私に出来るのは、芝居を通して、ほんの僅かな時間でも楽しんで頂くことだと思い、今日まで若い俳優達と取り組んで来ました。
楽しんでいただく為の試みとして、初めて完全オリジナルではない二作品に挑みます。

演劇には人間を蘇らせる力があるといいます。
私たちが創り上げた世界に、数時間でも浸って頂けたら幸せです。

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