2012年11月上演


作 :しゅう史奈
演出:小松幸作
チラシ チラシ
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夢やな きっと。こわい夢や。

死刑囚佐野靖高。彼の心は思い出と幻想の中を彷徨っている・・・  
あの春、彼は高校陸上部時代の友人二人と同居をはじめた。内気な延男、女にだらしない匠、大人になった男同士の関係は昔みたいにはいかない。
酔うと記憶を無くしてしまう靖高は、職場での失敗や、恋人由岐との別れで自暴自棄になっていた。そんなある日、逃げ込んできた女さつきとの出会いが、彼の人生を大きく変えていく。
まだ寒い春の夜に起きた殺人事件、その証拠はただ一つ、彼女の身体中についていた蝶の羽・・・

 

小松幸作
井上麻美
鈴木達也
ながえき未和
鶴岡悦子
須山剛
菊口富雅(muramasa)
ムラナカユカ
加賀谷基
谷中しおり
天苧゚(Amore Company)

(声の出演)
前田昌明(劇団新人会)
色摩菫ちゃんとお友達
美術/吉野章弘
大道具/秦野弘二郎
照明/村上秀樹(回転OZORA)
照明オペレーター/中山唯
音響/熊野大輔
音響オペレーター/田島誠治
宣伝美術/荒巻まりの
舞台監督/金安凌平
制作/翠-sui-&海市(Kaishi)−工房制作部
夢の途中から
しゅう史奈


 おんな同士、三人暮らしを始めたのは22才、大学を卒業して上京したばかりの頃でした。洋服の貸しっこや、ハチャメチャな料理、合宿みたいに語りあった夜は、不思議と色褪せていません。喧嘩もしました。三人共がそっぽ向いてた日々さえ、今も真新しい夢のように思い出されることがあります。 海市工房をはじめた頃、何もかも手探りだったけど、私は“芝居の魔法”を信じていたから、怖いものがなかった。稽古で眠れないほど落ち込んでも、声が涸れても、舞台に立つことの意味を疑った事なんてありませんでした。
心を躍らせ下北沢に来た朝が、同じ風を感じた瞬間ふいに蘇ったりします。
「迷いアゲハ」は、主人公靖高が、回想の中で迷走し思考する物語です。
どこで間違ってしまったんだろう?何が欲しかったのか?
本当に大切なものは?どうすればそれをつかまえられた?
劇団結成15年の喜びや、お礼を書くつもりが遠く横道に逸れました。でも仕方ない、だって私はまだ夢の途中。この森の中で蝶のように、もうしばらく迷い続けていたいのです。


ご挨拶
小松幸作


「迷いアゲハ」の初演は2001年、もう11年も前の事になります。
大人になりきれない男達の衝突や葛藤を、自分たちの迷いや苦悩に重ねて、作品創りに没頭した青い日々を思い出します。
結成15年の節目に、この作品を選んだのは、何度壁に頭をぶちつけても諦めず突き破り、やみくもに駆け抜けた、あの疾走感を味わいたいと思ったからです。
普段、目標を見失う事の
多い日常の中で、私ももがいています。
「一緒に走らへんか?」「俺はもうやめた。あほらしなってくる」
「あほらしいとこがええとこやのに」
このセリフが改めて胸に響きます。
演じることに理屈など求めなかった頃に戻って、もう一度純粋に、真剣に、走ってみようと思います。
私たちの熱で、劇場に一陣の風を吹かす事が出来ると信じて・・・。

 

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